発達障がいという言葉を聞いたことがある、何となく知っているという方は多いかもしいれませんが、実際どういうことが「障がい」なのか、正しく理解できている方は少ないのではないでしょうか。発達障がいは身体障がいのように見た目でわからないが故に、周りから理解されにくいという特徴があります。カナダ政府の統計では、15歳以上の5.1%のカナダ人が何らかの発達障がいを持っているそうです。この数字、思ったよりも多いと感じませんか?
カナダ国内では、バンクーバーやトロントなど日本人人口の多い都市には、日本語での発達障がいの家族の方の自助グループやサービスが存在するのですが、アルバータ州内には存在しません。アルバータ州内で、実際に発達障がいのお子さんを育てている方々は大変苦労されているのではないでしょうか。今回、二人の専門家の方をお招きし、発達障がいについての基礎的な情報や、アルバータ州内で診断までの流れ、どのようなサービスがあるのかをお話していただきます。このセミナーでは、発達障がいを持っている方やそのご家族はもちろんですが、そうでない方にも発達障がいについて理解を深めていただく機会になれば、と思い日本語でのセミナーを企画いたしました。
講師は松嵜順子さんと鈴木直人さんです。
松嵜さんは日本で臨床心理士(及び公認心理師)として主に小児の発達障がい臨床に携わっておられました。修士は臨床心理学、博士は小児発達学を取得さた後、大阪大学大学院で教員として務められ、その後、アメリカのPhiladelphia 小児病院で研究者として勤務されていました。臨床心理士として主に発達が気になるお子さんのサポートに携わってこられました。現在はBCのVictoriaにあります Camosun collegeでECE のprogramを専攻しながら、同じくVictoriaにあるQueen Alexandra Centre for Children's HealthというIsland Health, BC governmentの施設で発達が気になるお子さん達(主に日系カナダのFamilyの方)の生活、ソーシャルスキルサポートの仕事をされています。
鈴木さんは、カナダでBC州のトリニティウェスタン大学カウンセリング学科で2003年に修士号を取得。大学院を卒業されてから、子供・ティーンを専門にされていたのが10年ほど、そして9年ほど大人を専門にされていらっしゃいました。現在はRegistered Psychologistとしてカルガリーとエアドリーで勤務していらっしゃいます。そしてとてもうれしいことに、鈴木さんはEJCA会場に来て、会場で講演をしてくださいます。
今回在カルガリー日本国総領事館との共催で、EJCAとしては初の試みですが、エドモントン地域だけでなく、アルバータ州全体、マニトバ州、サスカチュワン州まで広い地域の方に参加していただけるよう、EJCA会場とOnline(Zoom)のHybridで行います。EJCA会館では、茶菓を用意し、会の後に歓談の時間を設ける予定です。
日時: 2022年6月11日(土) 午後2時ー4時(MDT-山岳時間) 午後1時ー3時 (PDT-太平洋時間) 午後3時ー5時 (PDT-中部時間)
参加費: 無料ですが、会場参加、Online参加とも登録が必要です。
登録締め切り: 6月8日(水)
登録の中に質問したい事項を書いていただく項があります。当日Q&Aの時に講師がお答えいたします。
またセミナーに関するご質問は こちらへメールでどうぞ。events@ejca.org